会計周辺のDaniele

中小企業診断士見習い 兼 USCPA見習い(どちらも登録できてません)

USCPAの効率的合格と、その裏側

この記事では、私のUSCPAの受験記概要と、バックグラウンドの説明をします。

まず、科目・受験タイミング・結果・勉強時間をまとめます。

 

FAR 2020年6月  79点(合格) 379時間

AUD 2020年8月 82点(合格) 149時間

BEC 2020年10月 82点(合格) 118時間

REG 2021年1月 75点(合格) 135時間 

 

勉強時間の合計 781時間

 

 

さて、控えめに言っても高得点はとれていませんが、

重要なのは、合否とスピードです!(半分は負け惜しみ)

 

 

これは私の持論ですが、

 

「検定・資格試験は、最速・最短で突破するのが美徳」

 

と考えています。

 

 

この考えの裏側には、

 

座学で学べることにはそれほど価値はない。

 

現場における実務を通した実践的な学びにこそ価値があり、

 

資格は、できるだけ早くその現場に立つための機会を得るツールでしかない。

 

という持論があります。(異論もあるかと思いますが)

 

 

さて、一般的には、USCPAの全科目合格には、

 

 ・1,000時間以上の学習時間

 ・短くとも1年半程度の学習期間

 

は必要だと認知されているように思います。

資格予備校の宣伝もそんな感じですよね。

 

(かつて某大手資格予備校が、

 

 「働きながら!1日20分の勉強で!」

 

 というハチャメチャ広告を打ってたこともありましたが。)

 

 

本業から遠いバックグラウンドでありながらも、

まあまあなペースで合格できた要因を、以下のように分析します。(重要度の順)

 

①継続的に勉強時間を確保できた。

 殆ど毎日2-3時間の勉強時間を確保できる環境にありました。

 (毎日2-3時間の勉強ができたとは言ってない。)

 

 効率的な合格のためには、これが一番重要であると考えています。

 

 私自身は、日当たり6時間以上勉強すると死ぬという不幸な体質なので、

 1日に勉強する時間は休日であっても5時間以下であることがほとんどですが、

 その代わり、ほぼ毎日机に向かっていました。

 

 継続して勉強していると気づきますが、

 どうしても仕事などが忙しくて1, 2日勉強できないだけでも、

 本当に問題が解けなくなります。

 

 あなたが、もし製造業勤務であるならば、

 

 「ラインは動かし続けているときより、

 止まっている状態から稼働させたときに、最も異常が発生しやすい」

 

 と考えれば、イメージしやすいでしょうか。(しづらい)

 

 

②A校を選んだ。

 これも非常に重要な点です。

 誤解のないように言っておきますが、

 むやみやたらにA校をおすすめしているわけではありません。

 

 ただ、効率的に合格したいのであれば、現状はA校一択と考えています。

 

 

 理由は、「日本語によるインプットが可能」であるから、です。

 

 「英語が読めること」と、「英語で理解すること」には大きな隔たりがあります。

 日本語でも理解に苦しむような抽象的な概念や専門的な領域を、

 英語で理解するというのは非常に効率が悪いです。

 

 中には、

 

 「でも、テストは英語なんでしょ?じゃあ最初から英語の方が効率的じゃん!」

 

 と言う方もいるかもしれません。それは一部の方にとっては、事実です。

 

 ここで言う一部の方とは、

 

 ・帰国子女

 ・高校や大学で正規留学をしている

 ・業務で数年間100%英語でコミュニケーションをしている(していた)

 

 といった、バックグラウンド・ツヨツヨ集団に属する方だと考えます。

 

 それ以外の方は、日本語でインプットしつつ、

 のちに英語に変換していく方が圧倒的に効率的です。

 

 誤解を恐れず簡潔に述べれば、

 英語でインプットしようとする行為は、

 

 「英語学習としては効率的(=英語力は伸びるでしょう)だが、

  日本人がUSCPAに合格する方策として、非効率」

 

 ということです。

 

 

③英語力があった。

 英語の読解力が必要な試験です。当然、英語力は効率に関係します。

 

 私自身は、学生時代は英語を専攻していましたし、

 現在は業務でも50%ほどは英語を使用する機会があるなど、

 一般的には「有利側」であるかと思います。(あくまで日本人の間の話)

 

 学習中、分からない単語を調べた回数は、

 50回もなかったのではないかと思います。 

 

 特にAUDは英語力が非常に重要だと思っています。

 微妙なニュアンスの違和感に気付けるかどうか、

 それが解答に直結するケースが多い科目でした。

 

 BECのWCでも、かなりアドバンテージを感じました。

 

 

④既習の知識、関連知識をもっていた。

 中小企業診断士の中で、既習の知識や関連する知識がありました。

 仕訳、キャッシュフロー、経済学、IT、原価差異分析など、

 特にFARやBECにおいて、既習の知識が散見されました。

 (但し、中小企業診断士試験で身に着く仕訳知識はめちゃくちゃ粗いです)

 

 また、業務上で輸出入に関する知識が多少あったため、

 AUDの証憑のフローには多少馴染みがありました。

 

 とはいえ、入社1-2年目の社員や学生と比べれば有利だった、くらいです。

 経理職や企画職のバックグラウンドをもつ受験生が少なくないので、

 これら「本職」の方々に比べれば不利であったと思います。

 

以上が、私のUSCPAの受験記概要と、バックグラウンドの説明です。

個別の科目への取り組みについては、それぞれ記事にまとめます。