転職記①~監査法人全落ち編~
今回の記事では、USCPA合格後の転職活動で、
私がBig4監査法人に全落ちした話を綴ります。
私の体験(事実)をベースにした記事にしていますが、
私見をめちゃくちゃに詰め込んでお届けします。(鵜呑みにするなよ!)
まず、転職活動の参考となる情報とするためには、
前提として私のスペックが必要だと思います。
・男
・ギリ20代
・学部卒
・メーカー勤務(1社目、在籍3~6年程度)
・マーケティング(即ち、非会計系)
・英語OK
・簿記3級(即ち、雑魚)
・中小企業診断士試験合格
・USCPA全科目合格
監査法人への転職活動を行うにあたり、某エージェントを利用しました。
USCPA合格者の利用が非常に多いであろうエージェントです。
他に1社、今となっては、「コンタクトすればよかったな」
と思うUSCPA界隈のエージェントがありましたが、
上記のエージェントの担当者の感触がよかったこともあり、
他にはコンタクトをとりませんでした。
業界特化でないエージェントは基本的におすすめしません。
業界特化のエージェントを利用する利点としては、
監査法人の採用温度や求めている人材がタイムリーにわかることや、
どんな書類やスペックの人が通るのか?に関するノウハウがあることです。
企業のHPの求人情報は、必ずしもタイムリーに管理されているとは言えません。
その点、エージェントは監査法人のパートナーや人事部と連絡していたり、
他の応募者の進捗状況などを鑑みてリアルな市況のインプットがもらえます。
なお、ここまで書いて、メリットばかりのように聞こえますが、
もちろんデメリットもあります。
それは、エージェントの主目的があくまで、
・できるだけ早く成約させること
・Big4監査法人に入れたという実績を増やすこと
といったことであることから生じる「誘導」や「情報の偏り」。
特に、監査法人は選考スピードが早いこともありますし、
Big4ともなればエージェントの実績としても申し分ないですから、
「(とりあえず)監査法人に出してみましょう!」
という結論ありきの相談になる危うさがあると感じました。
また、「こっちの方が通りやすいですよ~」というニュアンスによる
案件レベルでの誘導を感じることや、
監査法人以外のオプションを積極的に提示してこない、
或いは、そもそも情報をもっていない?と感じることや、
実は、書類を出せば通るポテンシャルがあるのに、
エージェントが監査法人から過去に聞いている要望と、
相談者のバックグラウンドがあまりにも乖離しているなどの理由で、
エージェントから推薦してくれない?と感じること
などがありました。
ともあれ、私自身、USCPAの学習中の段階から、
「合格したらBig4監査法人に入るんだ」という目標をめがけ、
いわば盲目的に突進してきたところがありましたので、
当時は、特に疑問も抱かず、鼻息荒くして、
第1ラウンドはBig4監査法人に絞って応募をしました。
そして、アドバイスを受けながらBig4の内、3法人に応募をしたところ、
3法人すべてから書類通過の連絡をいただきました。
当時、浮かれていた私のツイートがこちら。
USCPA界隈へ
— Daniele (@DanieleUscpa) 2021年2月18日
書類、マジで通るから安心して取得してほしい。
以上
各法人1-2回の面接(部門面接・人事部面接)を実施しましたが、
いずれにしても、大切なのは(採用の決定権を有するのは)部門面接です。
まあ、なんやかんや面接しました。
そして、全敗。
え? って感じでした。
たった2-3週間程度で、3法人すべてから見送りの連絡を受け取りました。
何のために1年余もかけてUSCPAに合格したんだろうか?と、
かけた時間と費用、そして労力が一瞬にして泡沫となって消えていく感覚に、
目の前が真っ暗になりました。
こんなに書類があっさり通ったのに、なぜ・・・?
今になって冷静に思い返せば、おそらくUSCPAに合格さえしていれば、
Big4であったとしても書類を通すのはそこまで難しくはなかったのだと思います。
(※ある程度のスペックを有していることは、かなり重要だと思います。
例えば、会計未経験で30代になっているのであれば、
書類で落ちることも十分考えられると思います(根拠なし)。
また、そのときの市況にも左右されるものと思います。
監査法人の採用意欲が高ければ、多少の「粗」があっても、
とりあえず面接には進ませてもらえる気がします(根拠なし)。)
しかし、ここで私が犯した大きな過ちとは、
書類通過=「あくまでスタートラインに立つ権利を得たに過ぎない」のに、
何かを成し遂げた気分になり、面接で守りに入ってしまった
ということです。
私は、自覚するべきでした。
私と同じようにUSCPAを突破した競争相手がいることを。
私はそれほど若くはない、会計経験もない、つまり不利だということを。
私が勝てるとすれば、それは減点方式ではなく、加点方式であることを。
これらのことに気づけなかった私は、無難なパフォーマンスに徹したが故、
他の候補者との差別化ができず、撃沈したのだと思います。
(もしあなたが若いのであれば、
差別化を狙うより、減点を避ければよいのかも、しれません。)
気付いた時には、時すでに遅し。
このように第1ラウンドで強烈な右ストレートをもらった私は、
絶望の淵に立たされました。
しかし、そこから不屈の精神で立ち上がり、
第2ラウンドでは大満足の内定をもらうことができました。
この部分については、また後日、記事にしたいと思います。
続くッッ!(たぶん)