会計周辺のDaniele

中小企業診断士見習い 兼 USCPA見習い(どちらも登録できてません)

USCPAを目指したきっかけ

中小企業診断士の2次試験の後、私は迷っていました。

 

 

2019年、約700hをかけて合格した中小企業診断士試験。

 

合格者は、次に実務補習に移行し、経営コンサルタント見習いとして、

実際に中小企業の経営支援を行っていきます。

 

私のそれまでの業務経験は、

 

・国内物流管理(1年)

・B to Bルート営業(1年強)

・海外子会社の営業活動統括(1年強)

 

といった具合でした。

 

同年代と比べれば、比較的、多くの角度から企業活動を見て、

多くの立場の人と関わってきたと言えます。

それ自体は貴重な経験でした。

 

一方で、圧倒的に専門性が不足しているという自覚がありました。

 

中小企業診断士を取得される方の中には、

弁護士、会計士、税理士など、その専門性が公に認められている方もいれば、

そこまでの資格はなくとも、例えば、銀行員、ファイナンシャルプランナー

或いは、民間企業の中堅社員、更に経営者に近い立場などで、

多彩な経験を積んでいたり、専門性を身に着けてきた方が多くいます。

 

私は、どの分野でも明らかに知識量で負けていました。

 

そんな私に、どうやって中小企業の経営をサポートすることができるだろうか?

→そうだ、「会計」頑張ろう!(思いつき)

 

 

とはいえ、私は勤め先で経理を担当したことも、

学歴として会計や税法を学んできたわけでもありません。

 

中小企業診断士の勉強以外では、ほぼゼロからのスタートです。

 

さらに言えば、会計は、特に実務経験が物を言う領域でもあり、

マーケティングのような領域と比べても、実務経験のない人が

あまつさえ他の人の支援をしようなどもっての他です。

 

それでも、なぜ会計にこだわろうと決めたか?

それは会計のもつ影響力を魅力に感じたからです。

 

 

中小企業診断士の試験範囲は多岐にわたります。

 

法務、IT、経済学、マーケティング、人事、組織、生産管理…

 

 

会社の経営に欠かせないこれらすべてを一通り学んだ後、

私が、最も面白みを感じたのは財務・会計でした。

 

 

 

あるときは、自社の経営状況を把握するのに役立ち、

またあるときは、競合他社の分析に役立つ。

 

 

あるときは、投資の意思決定に役立ち、

またあるときは、コスト分析に役立つ。

 

 

経営は、よく「航海」に例えられます。

 

経営者は船頭であり、

会計は、経営者が進むべき道を確かめるための羅針盤です。

 

漫画・ワンピースでいうなら、

誰か一人、クルーを選ぶ必要があるとするならば、

 

ルフィはナミを選ぶことでしょう。(知らんけど)

 

ゾロなんていなくてもいいですが、(失礼) 

ナミがいなければ、麦わらの一味はあっという間に海の藻屑だからです。

 

 

会計が経営に与える影響は計り知れません。

 

これほど、経営者の伴走者としてふさわしい専門性はない、と

私は思いました。

 

 

しかしながら、私には経理としての実務経験がない。

社内で異動を希望しようにも、今更、簿記2級をとったところで、

さしたるインパクトもない。(と思い込み)

 

 

さて、どうしたものか、と思案していたときに知ったのが、

USCPAの資格でした。

 

 

これを取得すれば、「(US)公認会計士」という肩書のインパクトのもと、

会計の専門性と、自らの得意とする英語力も同時にアピールできる。

 

 

仮に社内で異動ができなかったとしても、

Big4では、経理未経験でもUSCPAを積極的に採用中(当時)であり、

その他グローバルに事業を行う企業での需要はありそうだと踏みました。

 

(この後、誰も予期しなかったCOVID-19の蔓延により、

 雇用市場は厳冬を迎えました。

 加えて、Big4にとってはUSCPAホルダーの監査要員に

 充足感が出始めたタイミングであり、

 結局、経理未経験のUSCPA合格者にとっては、

 たちまち厳しい市場環境となるのですが、それはまた別の話…)

 

 

善は急げ、で、中小企業診断士の合格発表も出ないうちに、

A校に入学の申込をしました。

 

 

幸い、2019年12月に中小企業診断士に合格したものの、

このような経緯で、また1年に渡る、長い座学の日々が幕を開けました。